金沢21世紀美術館

建物

全景写真はwikipediaからの引用です。

出展: 金沢21世紀美術館 – Wikipedia

建物概要

名称 :金沢21世紀美術館
所在 :石川県金沢市広阪1丁目2番1号
用途 :美術館
開館 :2004年10月9日
設計者:SANAA(瀬島和代 西沢立衛)
延べ床:27,920㎡
階数 :地上2階、地下2階

金沢21世紀美術館を見学しました。
交通アクセスは「JR金沢駅」からバスで10分から20分。
周辺は兼六園や金沢城公園、石川県立美術館など歴史・文化が集積する金沢の中心地です。

建物構成
 B2-B1F 駐車場
 1F   美術館
 2F    機械室他(情報がみあたらずおそらく機械室)

円形の建物形状と全周ガラスの外観が特徴的な建物です。普通の建物は通路を減らそうとしますが、この建物は通路がより魅力を引き出しています。外周部のガラスは建物内外の連続性を生み出します。また全周ガラスの透明感低く抑えられた外観から、建物ボリュームの割に圧迫感を感じさせない建物となっています。

館内

地下1階
1階

館内マップ。灰色エリアが有料ゾーン。
1階は円形で展示室が内部に点在しています。この平面構成から、複数の細い通路が交差します。近代的な建物でありながら、古い町の路地裏を感じさせます。

廊下。
光に向かって歩くと、その先に何があるのか”わくわく”します。
ガラスと白で構成されており近未来的な見た目。

横から見ると周囲の通路と展示室の高さが異なる。
建物外周部の通路は高さを抑えることで、建物の圧迫感を抑制しています。高さが必要となる展示室は、そのまま建物から飛び出させる発想がすごい。
建物の凹凸は、冒頭のWikipedia引用写真がわかりやすいです。

屋外から通路を見る。
写真ではわかりずらいですが、場所によっては建物反対側まで目線が抜けます。ガラスが建物の中と外の関係をあいまいにする。

外周部の空間。
建物が円形の為でしょうか。柱は比較的ランダムに配置されているように感じました。このランダムに配置された柱が空間のアクセントとなっています。

1階と地下1階を結ぶ階段。
地下1階の中央に階段があり、周囲に機械室やスタッフ用諸室があります。
階段を魅せるための空間といった印象です。

設備

設備関係で気になった部分をチェックしました。

エレベータ。
エレベータシャフトはなく、ロープもない。支柱が伸縮して搬送する。

通路部の照明
主張しない直径の小さなダウンライト。

屋外消火栓。
おそらく既製品ではなく、特注仕様。存在感をできるだけ感じさせないよう、枠はフラットバー。ホースを収納する扉の上に表示灯と発信器がありますが、表示灯、発信器用の点検扉はありません。

屋外消火栓。
通路側からは何気ないコンクリートの塊。芝生側から見ると消火栓。

屋外

美術館周囲の屋外もアート空間となっており、様々な作品が配置されていました。

円形に配置された椅子やメタリックの球体、無機質な白、ガラスで構成された円形の建物を見ていると、UFO的な見た目からかSFチックな感覚になります。

建物の中に入ると感想は打って変わって、小さな町のような、路地のような建物構成から庶民的で身近な雰囲気も感じました。

みなさんもぜひ訪れてみてください。それでは。。

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